日本の昔ながらの本のサーキュラーエコノミー

サーキュラーエコノミーは、製品を丁寧になるべく長く使い、使い終わった後も有効活用し、循環させることで、持続可能な社会を作ろうとする考えを言います。ヨーロッパから出た考えですが、実は日本の「ものを大切に使う」という文化と非常に良く似ており、既に私たちの生活の中に取り組まれています。

ここでクイズです!

クイズ第1問:サーキュラーエコノミー実現に向けた取組に当てはまらないものはどれでしょうか。

A:リサイクルして再び原料となった再生材料を使って、スマートフォンを製造する。
B:CDの販売を少なくし、音楽の定額配信サービス(サブスクリプション)を始める。
C:ネットで服を大量購入し、気に入ったものだけ着て残りは捨てている。

クイズ第2問:「サーキュラーエコノミー」という言葉は、いつから世界的に広まったでしょうか。

A:2008年頃
B:2015年頃
C:2022年頃


実は身近にサーキュラーエコノミーの取組が行われています。例えば本は、次のような様々な方法で、使用後も再び販売・消費され続ける循環の形ができています。

この本興味あるけど、買うほどではないかな…
→ 図書館で借りて、シェアリング

まだきれいだけど、もう読まない…
→ 古本屋や図書館の買取・引取サービスを利用し、リユース

汚れがあって買取は難しそう…
→ 雑誌ごみとして廃棄し、紙原料へリサイクル

本の製品状態や、利用者がどう使いたいか(利用頻度・求める品質など)によって、様々な循環のルートがあります。その結果、使用済の本が焼却処分され、循環から外れることをなるべく避けるような仕組みができています。

本のサーキュラーエコノミー図

まとめ

サーキュラーエコノミーという資源を循環させる仕組みは、昔からある「ものを大切に使う」考えと共通しており、本の使われ方は、まさにサーキュラーエコノミーであると言えます。

RECIPE×SDGs

サーキュラーエコノミーでつながる効果
製品の流れは、様々な業界の企業や人々が関わります。サーキュラーエコノミーは今まで見えなかった人や企業との「つながり」を形にする、また新しい分野との「つながり」を生み出す仕組みではないでしょうか。

〜教科書を代々使い続けるデンマーク〜
デンマークでは、学生が教科書を購入する必要はありません。毎年、教科書一式が学校から貸し出され、授業で使います。学年を終えるときにまた学校に返し、次年度進級してきた学生へと渡ります。

SDGs目標12

〜電子書籍で製品のサービス化〜
最近は電子書籍が普及してきています。本そのものではなく、本の情報を売るという形に変わることで、印刷・製本・運搬のCO₂排出量の削減やコストの削減、本屋に行く移動時間を別のことに有効利用できるなどの様々な良い点があります。

SDGs目標13


クイズの正解

~第1問の正解~

C:正解はネットで服を大量購入し、気に入ったものだけ着て残りは捨てている。
モノの大量購入・廃棄は、サーキュラーエコノミーの目的の反対になります。モノが循環せず、直線的に流れる従来の経済・社会はリニアエコノミーと呼ばれています。

~第2問の正解~

B:正解は2015年頃
2015年にEUが「サーキュラーエコノミーパッケージ」というサーキュラーエコノミーを実現するための具体的な政策を打ち出したことで、世界に広まっていきました。