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– 排出事業者の「めんどくさい」を解決 –
LED交換工事廃棄物トータル管理サービス
電気工事で発生する産業廃棄物の処理を業者選定から
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今回のスタディは、一部建設工事に該当するのではないかと思われるような事例、またはそれに類する各種メンテナンスに伴って排出される廃棄物、いわゆる「メンテナンス廃棄物」の取扱い、並びに、廃棄物処理法でいうところの「下取り」の取扱いについてご紹介します。

まずは、よくあるケースをいくつかあげて、その事例における排出事業者は誰なのか、みなさんにお考えいただき、そのケースを基に、「メンテナンス廃棄物」、及び「下取り」についてご紹介したいと思います。

排出事業者 Questions

①A社オフィス内のLED電球交換工事における、不要となった電球の取扱い
（排出事業者は、A社？ or 電気工事業者？）

②お惣菜屋さんB社の揚げ物用油の充填における、不要となった油の取扱い
（排出事業者は、B社？ or 油の充填業者？）

③C社の特殊な精密機器の修理を、修理業者に依頼し、その部品をC社からの提供により修理し、不要となった部品の取扱い
（排出事業者は、C社？ or 修理業者？）

 

さて、これらを考えるにあたって、あなたの会社がA社、B社、C社だとしてそれぞれのケースを想定して考えてみてください。

排出事業者 Answers

①のケースについて

①のケースの不要の電球については、たいていは電気工事業者が引き取りしてくれますよね。でも、この不要の電球って、もともとはあなたの会社、A社の所有物ですよね？
なのに、その電球は、電気工事業者が排出事業者となって処分してくれることになりますよね？
さて、それって果たしてよろしいのでしょうか？

答えは、以下のとおりです。

①-1…ある規模以上の工事、具体的には、建物の中の電気器具までの工事がある場合
→この場合、建設工事の中の電気工事とみなされ、請けた側が元請業者ということで排出事業者になります。

①-2…電球のみの取り換えなど、軽微な作業による電球の交換の場合
→新品の電球と、破損した電球の交換のみとしますと、廃棄物処理法でいうところの”下取り”に該当するものと考え、その場合、排出事業者は引き取った側になるものと解釈されています。（ただし、無償での引き渡しなどの条件があります。）

よって、どちらの場合でも、電気工事業者が排出事業者になります。

 

②のケースについて

②のケースも、新しい油を購入した場合には、それと引き換えに不要の油も業者さんが回収してくれますよね。これも①-2と同様に廃棄物処理法でいうところの”下取り”に該当しますので、引き取った側が排出事業者になるものと解釈されています。

よって、油の充填業者が排出事業者になります。

 

③のケースについて

③のケースは、果たしてどうでしょうか。
このケースだけ、これまでのケースと異なり、新しい部品を修理業者が持ち込むことなく、”メンテナンス”だけを行います。
従い、これまでの下取りや元請業者の観点はない”修理”のみを行うというところからして、C社が提供した不要となった廃棄物は、C社が排出事業者となります。
なぜなら、この修理業者は、修理というサービスを提供しただけでありますので、不要の部品を引き取る必要はどこにもないからです。従い、下取りにも該当はしないことになります。

このように、排出事業者というのは、もともとの所有者が絶対に排出事業者になるわけではなく、
・建設工事に該当するのか、
・下取りに該当するのか、
などによって、排出事業者が誰になるのかは決まりますので、個々のケースで困った場合には、そのケースを前述の該当例に当てはめてみることが必要になるかもしれません。

 

これまでの紹介の中にいくつか”建設工事”と出てきましたが、「建設工事の定義ってな～に？」とお考えになる方もいらっしゃることと思われます。

次回のコラムでは、そのあたりの話を紹介することにします。一部少しニッチな話も含みますので、ご興味のある方は、今月末のコラムをご覧いただければと思います。

 

平成25年10月15日
株式会社リーテム
マネジメント推進部
坂本裕尚
（図）池田翠

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