産環協主催、「公害防止管理者リフレッシュ研修会」でのフロン排出抑制法の講演について

今回のコラムは、この秋開催されている産業環境管理協会が主催する「公害防止管理者リフレッシュ研修会」の中の第3講義“最新の環境トピック”で、私の方でフロン排出抑制法について、全国7箇所で講演してまいりましたので、それについてご案内します。

■産業環境管理協会主催「公害防止リフレッシュ研修会」
http://www.e-jemai.jp/seminar/refresh.html

研修会の講演内容

この研修会では、以下の内容のテキストを作成して講演させていただきました。

① フロン排出抑制法の全体像 ~法改正概要~
② 「管理者」のtask、責任 ~点検義務化の対応ポイント~
③ 日本冷媒・環境保全機構(JRECO)のシステム
④ 「管理者」の取り組み、先進事例の紹介(生協ララコープ)
⑤ 充填回収業者、定期点検等のサービス
⑥ (新)冷媒設備の導入事例、設備紹介
⑦ 群馬県の取り組み

この研修会は、環境省や各自治体も後援しているような研修会ですので、多くの企業の環境部門の方が受講されておりました。
このフロン排出抑制法は施行されてから何ヶ月も経過していますが、(おそらく大企業の方の受講者が多いとは思われましたが、)熱心にメモをとっておられました。
また、これらの他のセミナーでは、法改正点に絞ってのセミナー・説明会が多いのではないかと感じておりましたので、この研修会では、改正点のみならず改正されていない情報、具体的には旧フロン法であるフロン回収破壊法のところも含めたフロン排出抑制法のすべてをお話ししてきました。

テキストの一部の紹介

この研修会の資料、テキストのごく一部を紹介します。

◇フロン排出抑制法 ~使用者等の義務(使用時、廃棄時)~
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◇管理者が行うこと ~task~
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◇管理者が行うこと ~漏えい時の修理~
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◇廃棄時に行うこと ~機器廃棄時のフロン回収~
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点検記録簿について

管理者となる皆さんが記録・保存しなければならない「点検記録簿」は、以下のサイトでもダウンロードすることができます。
http://www.jarac.or.jp/kirokubo/
(日設連、サイト)

この点検記録簿は、とてもよくできているひな形ですが、私の見たところ、少し情報量が多いように思われましたので、私の方で法律で求められている必要最低限の記載事項である点検記録簿を作成してみました。

もし、このコラムをお読みの方で、その必要最小限の記載事項の点検記録簿を参照されたい方は、以下の私のメールアドレスにご連絡いただければ、メール返信により無償でご提供させていただきますので、気兼ねなくご連絡いただければ幸いでございます。
hironao-sakamoto@re-tem.com

 

このフロン排出抑制法は、日本全国の企業、約400万の事業者のほとんどの企業が対象になるものと思われます。しかしながら、施行された4月時点で、経産省のフロン担当の方に本フロン排出抑制法の認知度を伺ったところ、まだ3割ほどしか認識していないのではないか、と申しておりました。

しかしながら、各自治体のフロン担当部門の方は、この夏の7月以降、順次その取り組み状況を確認しに、立ち入り検査を行うということも言っておりましたので、皆さんの企業におかれては取り組みの方を進めていただければ、本コラムの執筆者としても喜ばしいことですので、お願いできればと思います。

また、以下の機関誌である月刊誌の6月号にも私の方で“フロン排出抑制法に関する有益となる情報・実務事例”を寄稿させていただきましたので、何かご参考になるものが書かれていることと思われますので、よろしければお読みいただければ幸いでございます。
https://www.e-jemai.jp/purchase/back_number/2015/06/
(産業環境管理協会の「環境管理」6月号)

平成27年10月26日
株式会社リーテム
法務部
坂本裕尚
(図)池田翠