有害使用済機器の保管等に関する技術的検討会(第2回)環境省(10/2)

昨今の“雑品スクラップ”の保管ヤードでの火災事故等を受けての廃棄物処理法改正、バーゼル法改正、その他中国の雑品規制措置を受けての、日本の雑品業者の今後の動きを特集号でお届けします。

有害使用済機器の保管等に関する技術的検討会(環境省)

<規制対象品目>

  • “雑品スクラップ”については、「有価物」での運用のため、現行法では規制対象外
  • 火災等の諸問題を受け、以下の品目は有価物であっても規制対象に追加
  • 家電4品目、小型家電28品目、に加え、業務用機器も対象として指定
  • それ以外の品目の機器についても、必要な措置を検討し、機動的に対応

<保管及び処分の基準>

  • 廃棄物処理法で規制している廃棄物の保管・処分の基準を基本とする
  • 保管基準・・「保管高」については、使用済電気電子機器の保管等の実態を踏まえ対応
  • 処分基準・・基本的には、破砕、切断、圧縮、解体を想定した基準に
  • 火災の原因となる油、電池・バッテリー、ガスボンベ等について、必要な措置を講じる

 

<届出、帳簿>

  • 「届出」と称しつつも、実質上の行政への「申請」
  • 届出書類は、廃棄物処理法に基づく処分業の許可申請事項・書類を基本とする
  • 雑品スクラップの流れの把握のため、帳簿の作成と備え付け
  • 帳簿・・品目、引取先、引取量、取扱い方法(解体、処分)、引渡先、引渡量等

 

<施行(推測)>

  • この廃棄物処理法改正は4月に施行され、6ヶ月の猶予期間があるものと推測

(バーゼル法)

  • 一方、バーゼル法改正は6月に施行され、その品目は左上の廃棄物処理法改正の指定品目となるものと推測

 

◇環境省
有害使用済機器の保管等に関する技術的検討会(第2回)の開催について
http://www.env.go.jp/press/104556.html

 

中国の環境規制の強化(直近のニュースタイトル)

2017年8月

「雑品シッパー、中国環境規制で苦境」

「中国 輸入禁止リスト等を改訂 未選別古紙など年末で不可に」

「中国、規制は廃プラから金属に 「雑品は中国へ」時代終わる」

2017年9月

「中国経済、緩やかに減速 環境規制の強化響く」

<排出事業者様へのサービスメニューの一例>

◆廃棄物・有価物一元管理マネジメントサービス

お客様の工場内での廃棄物処理・再資源化に加え、有価物も一元管理することで、さまざまなリスクを回避すると同時にコスト低減、CO2排出量低減、リサイクル率の向上などを目指します。

構内の廃棄物保管置き場からの廃棄物の回収や、廃棄物集荷ヤードでの仕分け(産業廃棄物、一般廃棄物、有価物など)、集積状況の管理、マニフェスト作成、処理委託費などの管理、処理委託先、売却先との窓口業務など、リーテムが一元管理します。

 

この後も、この雑品スクラップやいわゆる処理困難物についての情報を、地球規模で見据え、情報をお届けしていきますので、引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

最後に本コラムの内容を1つにまとめたニュースレターを添付しますので、ご参照ください。
ニュースレター 2017.10

 

平成29年10月10日
株式会社リーテム
法務部
坂本裕尚
(図)加藤翠