プラスチック廃棄物の今後

プラスチックによる海洋汚染が深刻化する中、プラスチック製ストローの廃止や、レジ袋の有料義務化ばかりが目立って取り上げられていますが、改めて、昨年10月に環境省が示した「プラスチック資源循環戦略(素案)」の全体像を見てみましょう。

プラスチック資源循環

日本国民1人が排出する使い捨てプラスチックごみ量が米国に次いで世界で2番目に多い(国連環境計画による)とされる中 、日本では第4次循環型社会形成推進基本計画(2018年6月19日閣議決定)を受けて、専門家や有識者で構成される小委員会で議論が重ねられ、「プラスチック資源循環戦略(素案)」がまとめられました。その重点戦略の概要は次のとおりです。

2018年11月19日から年末にかけて本件についてのパブリックコメントが募集されました。
国民がどう感じているのか、結果の公表が待たれるところです。

プラスチック・スマートキャンペーン

前述の重点戦略の1項目 “プラスチック資源循環“ の促進の一環として、環境省が推進しているのがプラスチック・スマートキャンペーンです。

 

プラスチックの3Rに関する個人の行動・アイデアや、自治体・NGO・企業、業界団体等の取り組みが、同キャンペーンサイトで紹介されています。また、環境省公式twitterや国際シンポジウムの場や、2019年6月に日本で開催されるG20等において、広く国内外に発信されるそうで、キャンペーンサイトに登録すれば、キャンペーンロゴを使ってPRが可能です。

 

プラスチック・スマートの参加状況

セブン&アイ、日本マクドナルド、積水ハウス、イオン、三菱商事、兵庫県、沖縄県、北九州市、呉市など、1月末の時点で176社・団体が登録しているとのことです。登録数は今後も増えていきそうです。斬新な取り組みについて、今後の本コラムでも紹介したいと思います。

 

最後に本コラムの内容を1枚にまとめたニュースレターを添付しますので、ご参照ください。
ニュースレター_2019.2

 

平成31年2月25日
株式会社リーテム
サスティナビリティ・ソリューション部
杉山 里恵
(図)加藤 翠

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