続々発表 企業のプラスチック新事業

全国一律のレジ袋(プラスチック製買物袋)の有料化が始まってから約2ヶ月が過ぎ、普段からエコバッグを持ち歩くことに慣れてきた人も多いでしょう。消費者の生活や産業活動等あらゆる所で使用されている他のプラスチック製品の種類と量に比べれば、レジ袋やプラスチックストローを減らしたところで、ほんの僅かの削減でしかありません。政府はレジ袋の有料化をきっかけに“大量生産、大量消費のライフスタイルの変革を目指す”としていますので、削減量よりも消費者の意識の高まりが狙いのようです。

この2ヶ月間で消費者の意識が変わったかどうかはともかく、企業は次々と、なだれを打つように廃プラ削減に繋がる新事業を発表しています。企業が発表しているプラスチック関連の新事業をランダムにご紹介します。

企業のプラスチック関連新事業の例

 

ビールの製造残渣をバイオプラスチック材へ

<電通テック、事業革新パートナーズ>

2020.8.19 発表
㈱電通テックと㈱事業革新パートナーズは、事業革新パートナーズの有する、ビールの製造時に出る大麦の残渣から、天然原料由来ヘミセルロースを抽出・精製してバイオプラスチック材料を製造するという技術を活用し、共同で製品開発を開始。

【ご参考】
本コラムの2月号で、バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックについて解説しています。
https://www.re-tem.com/ecotimes/column/2020feb/

 

世界初 廃プラ削減債に投資

<第一生命保険、第一フロンティア生命保険>

2020.7.7 発表
第一生命保険と第一フロンティア生命保険は共同で、ドイツの日用品メーカー大手Henkel AG & Co. KGaA(=ヘンケル社)が発行する廃プラスチック削減債を全額(約74 億円)購入。本債券は、調達資金の使途を廃プラスチック削減目的に限定した世界で初めてとなる社債。調達した資金は、再生材を用いたシャンプー・洗剤ボトルの開発等の活動に充てられる。

 

プラの再資源化事業会社設立

<サントリー、J&T環境、東洋紡、アサヒグループ、岩谷産業、大日本印刷、凸版印刷等 12社の共同出資>

2020.6.30 発表
プラスチックの選別処理、ケミカルリサイクルによるモノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造、商社、飲料メーカーなど業界を超えた12社の連携により、2027年の実用化を目指す。

 

プラごみ投函でLINEポイント付与

<P&Gジャパンと日本環境設計>

2019.5.28 発表
LINE公式アカウント「P&GプラごみPAY」を友だちに追加、店舗の回収ボックスにプラごみを投函すると、LINEポイント付与される仕組み。最初は地域限定トライアル。ドラッグストアチェーンのサツドラホールディングス㈱が北海道の174店でトライアル導入(期間2019/6/1~8/2)。

 

日本最大級の再生プラ製造業設立

<豊田通商、ヴェオリアジャパン、小島産業の共同出資の㈱プラニック>

2019.4.5 発表
回収したミックスプラスチックを高度比重選別技術により素材ごとに選別して、コンパウンドしプラスチック原料として再資源化する。自動車、家電、梱包材、物流パレット等を扱う。

 

編集後記

これまでに無い新しいビジネスの種を植えて育てるためのヒントは、異なる専門性や技術を持った企業間の対話と協力の中に見つかるものなのだろうと、あらためて感じます。

 

最後に本コラムの内容を1枚にまとめたニュースレターを添付しますので、ご参照ください。
ニュースレター_2020.8

 

令和2年8月26日
株式会社リーテム
サスティナビリティ・ソリューション部
杉山 里恵
(図)加藤 翠

リーテムのサービス紹介

太陽光パネル リユース・リサイクルサービス

太陽光パネル、リユース・リサイクル