リソーステクノロジーとは

なぜリーテムがエコマネジメントの発想に至ったのか。それは創業100年を超えるわたしたちが、長く取り組んできた「リソーステクノロジー」から学んだひとつの帰結と言えます。

リソーステクノロジー(資源再生技術)で都市鉱山を社会に生かす

リーテムは1909年に茨城県の水戸市に創業し、水戸工場、東京工場の2つの拠点で、主に鉄系複合材、電子電気機器類のリサイクルとパーツのリユース事業に携わってきました。その間、常にわたしたちの心にあったのは、“都市鉱山”の思想です。都市部でゴミとして大量に廃棄される製品の中には、価値のある資源が眠っているという考え方です。
都市鉱山は、1980年代に東北大学の教授により提唱されたと言われています。わたしたちはそれ以前から、リサイクル事業を現業として行う中で、地上にたくさんの資源があることを身を持って感じてきました。なぜなら、遠い外国の自然を破壊して鉱山から鉄や金などの天然資源を掘り起こす代わりに、都会で廃棄された多くの製品を、自分達の工場で丁寧に解体・分別・選別して処理することで、資源として再生させてきたからです。わたしたちの役目は、社会のためのリソーステクノロジー(資源再生技術)であると自負し、常に技術開発を怠らず、長年努力を続けて参りました。

リソーステクノロジーのその先の使命

しかしリソーステクノロジー、というハードビジネスだけでは、廃棄物発生量全体の抜本的な抑制、業界、企業や行政の垣根を越えた資源リサイクル、物流全体としてのエネルギーやCO2削減など社会全体の環境負荷を低減することは困難でした。社会全体の環境負荷低減のためには、自社だけの取り組みではなく、個別企業の枠を超えたネットワークづくりが必要です。
例えば同業種間、異業種間の企業と企業の連携、企業と行政の連携、行政と研究機関の連携など地域、企業、教育分野、研究分野、行政それぞれが持つ、情報、知識、技術を共有化し、経済活動とそれに伴う環境影響を有機的にマネジメントすることで、環境負荷の低減効果は大きくなります。異なる組織の様々な人々がタテ割りで取り組んできた環境対応をヨコにつなげながら、環境、社会、経済の3側面の全体のバランスを図ること、それが「エコマネジメント」です。
リーテムは、従来続けて来たハードビジネスであるリソーステクノロジーとソフトビジネスであるエコマネジメントの二つのアプローチで、サスティナブルな社会の実現のために、新たなサービスを提供しています。