RISMとは、Re-Tem Integrated System of Management(リーテム統合マネジメントシステム)の略称です。環境保全企業であるリーテムが社会的責任を果たす骨幹としているシステムです。
廃棄物処理業の周辺には、環境汚染などに対するリスク、法令遵守に関するリスク、情報漏えい等に関するリスク、委託先・売却先の不法投棄や契約違反によるリスク、労働災害や火災など事故や災害のリスクなどさまざまなリスクがあります。これらの環境、情報、労働安全、その他のリスクに対し、4つの公的規格を効率的に運営できるよう一つに統合し、より高度な水準でお客様のニーズにお応えしています。
RISM概念図
RISM
環境
ISO14001
環境のリスク
CO2排出低減、騒音・振動低減、大気汚染防止など
情報管理
ISO27001
情報管理のリスク
処理受託製品内の個人情報漏洩、
情報システム事故防止
労働安全衛生
ISO45001
事故・災害のリスク
労働安全、労働災害防止など事故・防災対策
リスク
JISQ31000
委託先管理のリスク
不法投棄、違法国外輸出などの管理・監査
法令遵守のリスク
法令知識欠如、法令違反、不正行為防止
RISMの具体的取り組み
以下の取組みを実践、継続していくために、マネジメント監査(内部監査)および外部監査を軸とした、経営全体でPDCAを行っています。
環境管理(ISO14001)への取り組み
環境保全企業の責任を自覚し、環境法令の基準値を上回る自主管理基準を設け、廃棄物の適正処理と再資源化によるゼロエミッションの実現、CO2排出量、エネルギーの低減などに取り組んでいます。
情報管理(ISO27001)への取り組み
取り扱う廃棄物の中で情報機器の占める割合は高く、万全な情報セキュリティを実現しています。顧客情報などの漏洩防止のため、機密保管、データ消去など、厳格な基準に基づいて実施しています。
労働安全衛生管理(ISO45001)への取り組み
廃棄物処理業の労働災害率は他の業種と比較しても依然として高いのが現状です。従業員が安心して働ける職場作りを推進すると共に、労働災害によってお客様の処理スケジュールに遅延が生じることのないよう取り組んでいます。
リスク管理(JISQ31000)への取り組み(日本規格協会による指針)
法令遵守
「法務部」が中心となり複雑な廃棄物処理法の社内勉強会を頻繁に開催しています。常に廃棄物処理知識のレベルアップを図ることで適正処理を実現しています。
委託先・売却先・収集運搬事業者の監査
2次委託先の不正行為は排出事業者の責任となるため、リーテムの委託先、売却先に関しても監査を実施。またお客様に紹介する収集運搬事業者の監査も実施しています。
RISM方針
RISM基本方針
株式会社リーテムは、「未来のために、よりよい自然環境を保全し、希望と生命力にあふれた社会の実現に貢献します」を経営理念に掲げ、リーテムが誇るエコマネジメント力を最大限に発揮し、利害関係者の求める社会の実現に貢献していく。この理念を事業活動の全ての面に反映させるための指針として、次のとおり基本方針を定める。
1 維持改善
利害関係者のリスク等に関する要請を的確に捉え、安全、健康、利益、情報セキュリティの確保と維持改善に努力する。
2 教育訓練
社内マネジメント力を強化し、全社員が本RISM方針の内容と重要性を理解し、RISMを実践できるよう教育と訓練を行う。
3 管理策の計画実施
目的、目標を定めて全社員がRISM活動を行うとともに、環境保全、情報セキュリティ、法的及びその他の要求事項の遵守、労働安全衛生などの観点でRISM管理策を計画・実行する。
4 社内外コミュニケーション
リスクの回避、予防策の情報共有を効率的、効果的に行うことにより、社内のコミュニケーションを促進させ、社内マネジメント力を最大限にするとともに、顧客、地域住民、同業者、業界団体、関係官庁など社外とのコミュニケーションを図る。
5 有効性評価
RISMの活動状況や管理策進捗状況の確認を適宜行うことにより、RISM全体の有効性を見直し、継続的な改善を図る。
6 公表
本RISM方針を社内に掲示して全社員に周知させるとともに、社外に公表する。